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セローのリヤタイヤを自分で交換してみた

走行距離が9000kmオーバーとなりました。
ちょっとタイヤの山ぐあいがさみしくなってきたので交換してみよう!となりました。

セローくんとりあえずリアタイヤだ

もちろんフロントも減っているのですが、まだもうちょっと行けそうなので、リヤタイヤから交換してみよう、となりました。

で、問題は

の3択なんですけどー。

1の「バイク屋でリヤタイヤ交換してもらう」は近場に気軽に頼めるようなバイク屋がないんですよ、ここINAKAなんです。

それなので、2か3のコースでチャレンジしようと思います。

で、先に言っちゃうと、当初は2コース予定だったのだけど、後述のビード落としがそんなに高くなかったので、3コースでのチャレンジとなりました。

それではいってみましょうー!

必要な工具など

ソケットレンチとか基本的な工具は別として、必要な工具をご紹介。

リヤタイヤ


交換するタイヤ。
前輪をもう少し使うのにリヤタイヤだけ別なのもなんかなーだったので、純正装着のブリジストン トレイルウィングをリピートです。

サービスマニュアル

パーツの一覧はスマホアプリで確認できるのですが(ヤマハさん最高!)、締め付けトルクとかはわかんないのです。
なので、まずはサービスマニュアル。
1冊あればまるまる1台なんでもできちゃうので便利ですが、お値段6000円くらい・・・
ちょっとつらい出費ですが、適当に組み付けるわけにも行かないのでお買い上げ。
インジェクションとキャブレターの2種類があるので買うときは注意。

トルクレンチ

サービスマニュアルに書いてある規定トルクで締めるのに必要。

ロングスピンナーハンドル

バラすときのねじ回しにあると便利なロングスピンナーハンドル。
短いレンチでもできなくないですが、無理にやるとネジをなめたりするのであったほうが良いです。
それかトルクレンチでも代用できますが、トルクレンチの精度が悪くなるらしいのでやめたほうがいいみたい。

バイクスタンド

バイクを直立させるのに必要。
チェーンメンテナンスのときにも活躍する。

ビードブレイカー

セローのリヤタイヤはチューブレスタイヤです。
大きい万力やジャッキ、イスの脚なんかで代用できるらしいですが、なかなか大変そうなので導入。

タイヤレバー+リムガード

タイヤのはめはずしに使用。
リムガードは水道用ホースを縦に半分に切ったもので代用可。

ビードワックス

新しいタイヤをはめるのに必要。
ぬるとつるつるになる。そんでタイヤをはめやすくするという。
石鹸水でも代用できるらしいけど。

グリス

ばらした部分はグリスをさしなおしますので必須。
今回はウェビックさんがおすすめしてたゾイルグリスを買ってみました。
あとから気づくけどこのグリスは高級なものであった。でもまあいいか。

・・・・・

そんなとこかな?
あとはウエスとか外したパーツを置いておくトレーがあると良いです。
トレーはバイク左右において、外したパーツをそれぞれわけて入れると良いそうです。(今回はやってないけど)

リヤタイヤを外す

用意したセロー用のリヤタイヤ(TW302)

表題ではリヤタイヤ交換ですが、せっかくなのでスイングアームとサスのリンクもグリスアップしちゃおう。
なので、スイングアームも外します。

セローをジャッキアップする前に、スイングアームのピボットシャフトと、リヤタイヤのアクスルシャフトを緩めます。
ジャッキアップした後に緩めようとすると、それぞれ固く締めてあるので、バランスを崩して最悪セローが倒れます汗
緩めるときはじっくり力をかけて緩めます。一気に力をかけるとネジをなめたりするので注意よ。

そしてジャッキアップしたらリヤタイヤをリヤアクスルシャフトを外しますが、忘れずにスネイルカムの位置をメモー。

セローのスネイルカム

スネイルカムは4の次の段ね。(反対側も忘れずに)

そうこうして外れたリヤタイヤ。
外す分には楽勝でした。
(この時点ではスタンドかどこかにタイヤはめかえはお願いするつもりだった)

そんでリヤタイヤのベアリングとかも確認しつつグリスアップ。
ベアリングの上にかぶさっている黒いやつはマイナスドライバーでそ〜っと持ち上げて外しました。
新品に交換とサービスマニュアルにあったけど、再利用できる感じだったので交換しませんでした。

人生初ゾイル

ベアリングのアップ。

セローのリヤタイヤのベアリング

中古購入なので不明だけど、おそらく新車のままの状態。
グリスの量が多いとか少ないとかはよくわかんなかったけど、とりあえずグリス追加。

そうそう、リヤタイヤ左右のカラーは長さが違うので注意。
ブレーキ側に短いのが入ります。

ブレーキ側に短いカラーですぞ

スイングアームを外す

せっかくここまできたんですものー。
というわけで可動箇所をグリスアップすべくスイングアームもいっちゃいましょう。

スイングアームを外すにはサスペンションのリンクを外さないとなので外します。
ここもグリスアップするのだ。

リヤサスペンション下のリンク部分

手が油でギットギトだったので写真ありませんorz
L字型の金具を外すとスイングアームを外す段階です。

スイングアームを外したセロー

グリスアップはスイングアームのピボットシャフトとリンクの3箇所の穴。
リンクは1箇所だけニードルベアリングですが、これがベアリングがグリスで固定されているタイプなのでバラバラにしないよう気をつけないと。

参考:バイクのリンク機構にグリスアップはホントに必要?|リンク構造と仕組み | MOTO-ACE-BLOG

古いリヤタイヤをホイールから外す

ビードブレイカーでビード落とします。

ビード落とし中

スプロケやブレーキディスクがじゃまになるので、木材で地面とかに当たらないようごまかしてあります。

ビード落としはホイールに傷をつけないよう気をつけつつ、あとは力だけ。
簡単でした。

そしてタイヤレバーで外していきます。

タイヤ外し中

リムガード(写真で少しだけ写ってる)は2つですが、外れなくなっちゃうので、水道用ホースを縦切りにしたリムガードも使って対応。
これが安いのに結構便利だったのでみなさんおすすめですよう。

半分くらい外すまでかなり固くてタイヤのふちをレバーですくいにくいのだけど、タイヤに対して平行にレバーを入れるようにしてふちを探すとやりやすかった。
ただ、あんまり力を入れすぎると、ホイールが傷つく。
内側だからわかんないけど気になるよねー。

外れましたよー!

無事外れました。
片面は簡単ですが、もう片面はなかなか大変でした。

新しいタイヤをはめます

ここからが苦難の始まり。

ついやりたくなる新旧タイヤ対決

ビードワックスをタイヤとホイールに塗りたくって新しいタイヤをはめる。
新しいタイヤをはめるのは楽勝でした超楽勝。

こんな感じできれいにはまりましたぞ

が、ここからが問題で、ビード上げをどうするか。
You Tubeみてみたら自転車用の空気入れでもできるっぽい、ので、チャレンジ。

不毛!ハンドポンプでビード上げチャレンジ選手権会場はこちら

で、これは30分ほどねばったんですけどまったくもってダメでしたorz
もう腕が大変なことになるほどにがんばったのにさ・・・。

残念ながらうちにはエアコンプレッサーがございませんので、ガソリンスタンドの空気入れでチャレンジ。
が、これもうまくいかなかった(;´Д`)

で、タイダウンベルトで締めると良いというのをネットで見たので、タイダウンベルトを用意。

だがしかし

なんだけど、これもなんかうまくいかなくて。
しかも、試行錯誤してあれこれやっているうちにスタンドの人に軽く怒られてしまって意気消沈(号泣
(ごめんなさいいいい普段使ってるので許してええええええ)

これはどうしたもんだろう、と頭を抱えておりました。
爆発ビード上げなんてのもあったけど、さすがにこれはデンジャラスすぎるよ・・・!
たぶん空気入れじゃなくてコンプレッサーからエアガンで空気を入れればいいはずなんだけど機械がないorz

で、マウストゥマウスならぬタイヤトゥタイヤでビードを上げる、という方法を知ったのでそれで再チャレンジ。

それぞれムシを外しておいて、車用タイヤとセローのタイヤをチューブでつないで空気を移す、という方法。
この方法で一気にビードも上がるんかなと思ったけど、気圧1キロくらいで気圧が飽和してしまう。
それなので、手早くハンドポンプに差し替えて、そこからハンドポンプで圧を上げていきビードを上げる、でできました。

ハンドポンプや車用空気入れだと、空気圧をかけることはできるものの空気量が少なすぎて、組みかけのタイヤでは隙間から空気が抜けていく。
その隙間をなくすには大量の空気を一気に入れる必要がある、というわけで。

いろいろ試行錯誤した結果、わかった方法なので次もできるか不明ですがまとめると、

という感じでできるはずたぶん。

空気圧3.5キロくらいでパンパーン!みたいな音を立ててビードがあがりました(安堵

コツが分からなくて4本くらい車のタイヤをぺったんこにしました。

ちなみにセローのタイヤのバランスはとらなくてもOK牧場でした。
重りを用意しておいたけど余っちゃった・・・。

リヤタイヤをセローに装着します

あとはここまでやってきた手順を逆にして。
ワッシャとかカラー、チェーンははめ忘れがちなので注意・・・。

ちなみに締め付けトルクは次の通り。(セローサービスマニュアルより引用)

あとはおそるおそる試運転して完了です。
タイヤの皮むけるまではおとなしく運転&空気圧はマメにチェックするべし。

セローのリヤタイヤを交換した話でした

いやービード上げがほんとうにほんとうにほんとうに大変でハゲそうでした。
できちゃうと意外と簡単なもんですが、道具にまあまあお金かかるので、近くにバイク屋ある人はお願いしたほうがいいかも?
でも自分でやってみると愛着わくし結構おもしろいので、チャレンジしてみてもいいんでないかねーと思います。