旅行やツーリングの経路記録におすすめ!GPSロガー(GT-800)を使ってみたレビュー
MacについてるiPhotoやAperture、Picasaには写真をどこでとったのか、位置情報を追加することができるわけなんですが「旅行から帰宅⇒記憶の範囲で位置情報追加・・・」という作業が超めんどくさい!
やれば見返した時に「あー、ここはこんなだった!」とかあって楽しいのですが、ちまちまちまちま地図へ写真をドラッグしたりすんのがめんどくさいよ大変だよiPhoneで撮った写真ならGPS情報が付加されてるけどだいたいのカメラはGPSアンテナついてないからGPS情報付かないよどうすればいいのー。
撮ってくる枚数が多いととてもやってらんないので、位置情報の追加はごくごく気の向いた時だけにしていたのですが、先日、ふとしたことで世の中には「GPSロガー」という便利なアイテムがあることを知り、買って試してみたわけなんです。
GPSロガーとは
GPS衛星から電波を受信して位置情報をひたすら記録してくれる機械。
大きさはだいたい手のひらサイズのものが多いです。
使用イメージとしては、でかけるときに持って出かけ、いつもどおり写真を撮って帰宅。
Apertureとかで写真を読み込んだ後にGPSログを読み込んだ後、基準とする写真を決めれば一括で写真にGPS情報が付加される。
というような使い方ができます。(読み込みソフトによって異なりますが)
GPS付きカメラも出てますが、バッテリーの持ちと補足にかかる時間、それから複数のカメラがあってもあとで一括でGPS情報を付加できる、ということを考えると、荷物が増えるもののGPSロガーのほうがメリットが大きいかも?と思います。
どれにしようかねー
候補は3種類。
HoluxのGPSロガーはフイルムケースっぽいデザインが良い雰囲気でちょっとグラグラ来た。
Bluetoothでの接続にも対応していて、MacでもGPSログを取り出すことができるみたいです。(参考:Macで使えるGPSロガー Holux M-241 購入~データの抽出編)
電源は乾電池で約8時間だそうなので、もう少し長持ちして欲しいところ。
I-O DATAのOEM品もあって、こっちは日本語の説明書がついているのでとっつきやすそうでした。
もうちょっと電池持ちがいいものがいいなーというわけで、
省電力モードなら240時間と文句のない電池の持ち。(参考:メーカーウェブサイト)
さらに記録可能なログ数もかなりあるので、ほかっておいて忘れた頃に回収してもしっかり記録してくれてそうな感じ。
でもディスプレイがついていないので、ぱっと見ちゃんと記録できているのかわかりづらいのと、ボタン1つだけなので知らずに押して記録止めちゃってそうだな・・・
そんなわけで、
他と比べてちょっと値がはりますが、ディスプレイがあってバッテリーの持ちが良いのがこのi-gotU GT-800だけみたいだったので、これに決定しました。
どんだけGPS補足してるのかーとか、移動した軌跡とか、標高とか確認できます。
メーカーによれば、バッテリーの持ちはバックライトOFF時で最大24時間とのことなので、1泊2日くらいの旅行なら楽勝。もしかしたら3日目も大丈夫かも?(参考:メーカーウェブサイト)
GPSログの取り出しは残念ながらMac非対応なので、Windowsでやらなきゃダメです。めんどい・・・。
実際に使ってみた
Apertureで取り込みをすると上の画像のように地図上に移動経路が表示されます。
手順としては
- 撮影した写真を新規プロジェクトに取り込む
- gt-800からGPSログをGPXで取り込む
- 取り込んだGPSログをApertureへ読み込む
- 地図に表示された軌跡に基準とする写真を1枚配置する
- 「よかったら時刻を基準に他の写真もやっとくけどどう?」みたいなこと言われるのでOKするとプロジェクト内の写真に位置情報が付加される
という感じです。
ポイントなのは撮影時刻を基準に写真を配置するというところで、カメラの時刻がGPSロガーとずれてると、わけがわからなくなります。
旅行出発前にカメラの時刻を確認するといいかなと思います。
i-gotU GT-800の実力
手のひらサイズでどっかやっちゃいそうなので、ストラップ穴にだるまのストラップをつけておきました。
黄色と赤の組み合わせがなかなか・・・?
で、i-gotU GT-800を実際に使ってみての感想。
他のGPSロガーを使ったことがないのでなんとも言えないところはありますが・・・
電源入れてからGPS補足まで
まず、電源入れてからGPS衛星を補足するまで、どれくらいかかるかーですが、これはケースバイケースのようで、開けた場所でも5分とかかかったり、逆に家の中ですぐに補足できたり。よくわかりません。
ただ今回使ったなかでは、補足にすごーーーーく時間がかかって困った!ということはなかったので、まーいいんじゃないでしょうか(適当
感度
カバンやポケットの中へ入れておいてもきちんと補足されます。そばに携帯電話とかがある場合は補足しづらいとかあるかも知れませんが。
車での移動中はさすがに窓付近においてあげないと補足が難しいみたいです。
精度
GPSの補足状況によりますが、GT-800のディスプレイで確認してもいつもだいたい誤差1〜2mとか大きくて5mそれくらいで、かなりの精度です。
地図に表示して確認した時も、めちゃくちゃずれてるぞーなんてところはありませんでした。
こんなかんじでどの埠頭を歩いたか、とかまでわかるほどです。
電池の持ち
2日間、1日辺り約10時間の使用で目盛りが1つ減りました。
このまま3日目も行けるかと思ったけれど、挑戦するメリットがないので2日目夜に充電して使いました。
うちはせいぜい3日の外出が上限なので、調度良い電池の持ちかも。
電池が切れてもUSBケーブルで充電しながら使うこともできるので安心です。
ただ、PCへ繋いだ場合は充電しながら使えないみたいです。
2013/7/17追記:
最近は電池の持ちが悪くて20時間程度で電池切れになってしまいます。うーん。
電池残量の表示が「3」でだいぶ持って「2〜1」があっという間という感じ。
うっかり電源オフなんてことは無し
GT-800は「横のボタン長押し⇒メニューから電源OFFを選択」で電源を切るようになっているので、カバンに入れておいたら知らない間に電源切れてた(;´Д`)なんてことはありませんでした。これは安心できます。
防水性能は信用出来ない
防水性能は求めてないですが、防水(IPX-7)ですよー!と書いてありますが、せいぜい生活防水かそれも危うい感じの防水性能です。
なぜなら横のUSB差込口のフタがかなり頼りない感じで・・・というか頼りなさすぎだろダメだろこれ無理無理!という感じのフタです。ちょっと触るとすぐ開くし。
あーちょっと水かかっちゃったわーとかくらいなら大丈夫ですが、それ以上は期待しないほうが良いです。
個人的には防水性能は求めてないので問題なしですが、この防水性能を信じるとアレがアレします。
iPhoneをGPSロガーにするという方法も
あとで調べてみたらiPhoneをGPSロガーにするアプリもいくつかあるようです。
GPSロガーを買うよりこちらのほうがお金がかからなくて良いかもです。
旅行なんてたまにしかいかないからこれでもよかったのか・・・(あわわ
でも、iPhoneでは音楽を聞いたり調べ物をしたり電話をしたりもするので、バッテリーの減りとかが気になりそうです。
そんなわけで
地図上へ写真をちまちまちまち(略)配置する作業から完全に開放されました。便利。
そもそも、どこをどう通ったかーなんてどうでもいいといえばどうでもいいけれど、わかるとそれはそれで楽しいのです。
家に帰ってから写真を見返すのに、もう一個楽しみが追加されたような気分。
旅行におすすめのアイテムです。